ホルモン療法(アロマシン、アリミデックス、フェマーラ)による関節痛の対処法を医師が解説
こんにちは。加藤隆佑です。
さて、今日は、乳がんのホルモン治療における副作用の1つである関節痛の対処法をお話しします。
アロマターゼ阻害薬(アロマシン、アリミデックス、フェマーラ)で、関節痛がつらい方はいらっしゃいます。
約5〜35%の方に、関節痛がでると言われています。
多くの方は、数ヶ月(2-3ヶ月)で良くなります。
そうなるまで、痛み止めをのみつつ、なれてもらうケースが多いことでしょう。
しかし、中には、なかなか慣れない方や、日常生活に支障がでるほどの痛みがでることもあります。
年単位でホルモン剤は内服しないといけないので、そのような場合は、なんらかの対策が必要です。
対策の1つが、別の種類のアロマターゼ阻害薬(フェマーラを飲んでいる方なら、アロマシンやアリミデックス)にすると、辛い症状が改善することがあります。
主治医に相談してみましょう。
(同じ作用機序の薬なのですが、なぜか、大丈夫なことが多いです。)
また、痛みのあるときは、ストレッチもしてください。
オススメは、「ボール握りストレッチ」と、時間に余裕がある時には、「肩から指までのストレッチ」です。