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2023年11月と12月に承認されたがん治療に関わる薬剤で、インパクトの強いものをご紹介

 2024/01/31 未分類  

こんにちは、加藤隆佑です。

本日は、2023年11月と12月に承認されたがん治療に関わる薬剤で、インパクトの強いものをご紹介します。

1、タフィンラーカプセルとメキニスト錠

大腸癌を除くBRAF遺伝子変異を有する進行・再発のがんであれば、どのような種類のがんであっても用いることができるようになりました。

この遺伝子変異を有するがんとして、以下のがんが有名ですので、その場合は、早めに調べてもらうと良いです。

甲状腺乳頭部がん:78.5%(認められる頻度)
エルドハイム・チェスター病:78%
ランゲルハンス細胞組織球症:21%
甲状腺未分化がん:20%
低異形度漿液性卵巣癌:12.3%
脳腫瘍:7%

承認はされていませんが、私が注目している薬剤を1つご紹介します。

・Fruquintinib

治療歴のある進行大腸癌に対して用いることができる新薬が、製薬会社により製造販売承認申請をされています。

この薬剤が早く承認されると良いと思っています。

新年になって1ヶ月近く経過しました。昨年は、あっという間の1年でしたが、仕事はとても充実していました。

化学療法の雑誌に投稿した論文が掲載してもらえたり、これ以上の治療が難しいと言われた方のがんを寛解の状態にもっていくことができたというような感じで、良い形で仕事をできたと思います。

このような成果を得られたのも、患者さんやそのご家族の方々から、治療の過程でたくさんのことを教えていただいたおかげです。

経験や感情、考え方を共有させていただいたことで、より良いサポートを提供することができるようになったと思っています。

このことに対して感謝申し上げます。

そして、今年も診療を頑張っていきたいと思います。

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医・指導医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医・指導医
札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」「大腸がんと告知されたときに読む本」「がんと向き合うために大切なこと」を出版。

加藤隆佑医師の論文

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