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がん情報サービスの使い方

 2021/01/11 がん情報サービス  

がん情報サービスには、がんの治療において、絶対に知っておかない最低限のことがまとめてあります。

ただ、がん情報サービスには情報量が多く、活用の仕方に迷われる方もいらっしゃいます。

そこで、どのように、がん情報サービスを用いるかをご説明いたします。

1、こちらのページの、知りたいがんのところをクリックしてください。

たとえばですが、肺がんをクリックしたとしましょう。

そうしたら、以下のような画面になります。

このページから、肺がんの基本的なことを知ることができます。

基礎知識、検査、治療、療養の項目を、それぞれ読んでください。

2、治療で悩むことに直面したら、上記のページをもう一度読み直してみてください。

治療で困ったときには、もっとも信頼のおける情報を確認しなおすことが最も大事だからです。

このページの内容は電子冊子にもなっています。

こちらより、あなたの知りたい癌の項目を、プリントアウトしておくと便利です。

3、無料の相談も受けることができます。

がん情報サービスサポートセンターで、よくある相談は以下のように記載されています。

●よくある相談のご紹介

がんの疑いについて
がんの疑いがあり、大きな病院で検査するように言われたが、どこに行ったらよいのかわからない。

医師の説明について
担当医の説明の中で、わからないことがあった。
担当医に質問をしたいが、きっかけがつかめない。

検査や今後の生活について
これから、どのような検査が必要か。今後の流れを知りたい。
がんがどれくらい進行しているか不安。
生活上、注意することはあるか。これまで通りの生活ができるか。

がんの治療について
自分のがんの「標準治療」について詳しく知りたい。
担当医から、2つの治療法を提示されたが、決められない。
自分のがんの場合、手術をしたら、どれくらいで退院できるか。

情報収集について
自分のがんについて、もっと詳しい情報を入手したい。
数少ない珍しいがんと言われた。治療件数の多い病院を知りたい。
インターネットで調べたが、必要な情報が見つからない。

さまざまな治療法やセカンドオピニオンについて
先進医療、臨床試験とは何か。自分も受けられるか。
現在担当医に勧められている以外の治療法はないか。
セカンドオピニオンを受けるにはどうしたらいいか。

医療者とのコミュニケーションについて
担当医がいつも忙しそうに見え、どのように質問を切り出してよいか、わからない。
治療の副作用や生活面への影響について
抗がん剤の副作用で、髪の毛が抜けると聞いた。ウィッグ( かつら)の情報が欲しい。
治療による、妊娠や性生活などへの影響を知りたい。

緩和ケアについて
緩和ケアとはどんなことをしてもらえるのか。
治療に伴う不快な症状やつらさも緩和ケアで対応してもらえるのか。

医療費について
医療費のことで不安がある。自分が使える制度を知りたい。
医療保険やがん保険など、民間保険の給付金・保険金の請求方法について知りたい。

家族とのコミュニケーションについて
がんと診断されたことを、家族(親や子ども)にどう伝えたらよいのか。ショックを与えてしまうと思うとつらい。

就労について
がんについて会社にどう伝えればよいか。伝えることで、職場で不利になることはないか。
仕事と治療を両立できるか心配。
仕事の都合に合わせて、治療のスケジュールを調整してもらえるか。
周囲との関わりについて
将来の恋愛や結婚に際して、がんのことをどう相手に伝えればよいか。
地域の人に自分ががんであることを知られたくない。

自宅での療養・介護について
自宅で療養するために訪問看護を頼みたいが、どうしたらよいか。
自宅で療養中、急に容体が悪化したらどうしたらよいか。

がんの治療について
再発を告げられた。混乱して、気持ちが整理できない。
担当医から「抗がん剤が効かなくなってきているため、治療を続けるかどうか、決めるように」と言われた。とても 決められない。
現在の病院では、これ以上治療ができないと言われた。他の病院で、効果のある治療を受けられないか。

緩和ケア病棟の利用について
自分の住む地域で、緩和ケア病棟のある病院はあるか。
緩和ケア病棟に入院するには、どうしたらいいか。
今かかっている病院に緩和ケア病棟はないが、緩和ケアを受けることができるのか。
緩和ケアを利用するにはお金がかかるのか。

今後の療養ついて
自宅に退院するが、訪問看護、ヘルパー、介護用ベッドなどを介護保険で利用できるか。
今後、家で療養をしたいと希望しているが、家族に迷惑をかけるのではないかと気がかり。

気持ちの落ち込み
がんの診断を受けて以来、やりきれない気持ちが続いている。
再発への不安で頭がいっぱいになってしまう。
自分の気持ちを整理する
気持ちが整理できていないが、漠然とした不安がある。
特に大きな問題を抱えているわけではないが、自分の気持ちを誰かに聞いてほしい。
これまでの治療や今後について、誰かに話して、気持ちの整理をしたい。

生き方
自分と似たような状況の人の話を知り、参考にしたい。
「がんを体験した自分」が、社会から取り残されたように感じる。これから、どのように生きていけばいいのか。

患者会・サロン
同じような立場の人と話がしたい。地域に患者会はあるか。

がんの告知
患者本人にはまだ告知していないが、どうのように伝えればよいか。

患者と家族とのコミュニケーション
患者本人が付き添いを嫌がり、一人で受診している。そのため、現在の体や治療の状況がよくわからず心配だ。
がんと診断されて以来、患者本人が情緒不安定になっている。どのように接したらよいか。
患者本人は仕事を続けているが、家族としては体が心配なので、治療や療養に専念してほしい。
患者本人が治療を拒否しているが、家族としては、治療を受けてほしい。

子どもの入院・治療・学校のことについて
入院が長くなりそうだが、学校のことはどうしたらいいか。
紹介された病院が自宅から遠くて困っている。

介護・自宅療養について
自宅で過ごさせたいが、どのような準備が必要になるか。
患者本人は、「家族に迷惑がかかる」と病院での療養を希望しているが、家族としては家で過ごさせてあげたい。
自宅での療養を支えられるか、不安がある。
自宅で療養中に何かあったら、どうしたらよいか。

出典:がん情報サービスサポートセンターのご案内

無料のがん相談はこちらです。

ちなみに、私たちは、エビデンスに基づいて、がん情報サービスに書いていないことで、がんの治療の支えになることを書いてあります。

私たちの記事も、読んでいただけると幸いです。

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医・指導医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医・指導医
札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」「大腸がんと告知されたときに読む本」「がんと向き合うために大切なこと」を出版。

加藤隆佑医師の論文

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