2022年8月9月に承認された、がんに関わる薬剤をご紹介
こんにちは。加藤隆佑です。
最近、医薬品において、物品不足が目立つようになってきました。
過去の例を挙げますと、コロナが非常に流行していた時にはカロナールが不足していました。
最近の例を挙げますと、私が関わる領域においては、内視鏡の治療の際に必要な処置具の流通に滞りが出ています。
よく用いる道具の入荷が未定と言われ、困っています。1日も早く、このような状況が解消されて欲しいです。
さて、本日は、2022年8月9月に承認された、がんに関わる薬剤をご紹介いたします。
今回、インパクトのある薬剤は1剤でした。
1、キートルーダ
「進行又は再発の子宮頸がん」と、「ホルモン受容体陰性かつHER2陰性で再発高リスクの乳がんにおける術前・術後薬物療法」で用いることができるようになりました。
抗がん剤との併用が前提ですが、この領域においては、非常に大きなインパクトを与えることになります。
次に、陽子線治療や重粒子線治療に関しての、最近のトピックです。
これまでは先進医療で受けるケースが多かったですが、最近は、保険診療内で受けられることも多くなってきました。
ただ、陽子線治療や重粒子線治療であっても、十分な治療効果を出せない時があります。
例を出しますと、すい臓がんが、十二指腸の非常に近くにあるために、陽子線治療や重粒子線治療をできないこともあります。
以前に放射線治療をした病巣が再発して、そこに粒子線により再照射治療をしようとしても、周囲の臓器との位置関係の問題で、粒子線治療ができないこともあります。
そのような時に、ある工夫をすることで、治療ができるようになったり、治療効果をドカンとあげる事ができるようになることもあります。
陽子線治療や重粒子線治療の治療効果をあげるコツは、こちらです。
注意事項
ご紹介した薬が実際に使えるまでは、タイムラグがあります。
部会審議での承認、もしくは、製造販売承認された薬剤薬剤を紹介していることになります。
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/about-reviews/p-drugs/0014.htmlより画像を引用