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粒子線治療〜保険診療でできるがんと、先進医療でできるがん

 2024/07/12 放射線治療  

保険診療でできる粒子線治療

前立腺がん 条件)リンパ節や他臓器に転移がない

頭頸部にできた悪性黒色腫、腺様嚢胞がん、条件)手術で完全切除が困難

頭頸部にできた扁平上皮がん(口腔・咽喉頭を除く)  条件)他臓器に転移がない。未治療または手術

骨軟部腫瘍 条件)転移がない

小児腫瘍 条件)原発性腫瘍または転移性腫瘍であり、切除ができない状態、もしくは術後放射線治療を要す病態

肝細胞がん 条件)手術不能かつ長径4cm以上

肝内胆管がん 条件)切除不能または再発性がん

局所進行膵がん 条件)手術不能かつ他臓器に転移がない

大腸がん局所再発 条件) 切除困難な術後局所再発

限局性肺がん 条件)非小細胞肺がんであることと、手術ができない、もしくは手術を拒否した早期肺がん(臨床病期Ⅰ~ⅡA期)。

自由診療で受けられる粒子線治療

脳脊髄腫瘍  条件) 広範な播種がないこと。手術によって全摘出ができなかった場合や、手術が困難

頭頸部にできた口腔・咽喉頭の扁平上皮がん 条件) 他臓器に転移がない

進行性肺がん 条件)臨床病期Ⅱ-Ⅲ期。病理組織型が非小細胞がん

胆道がん 条件)切除不能または再発性がん

食道がん 条件)臨床病期Ⅰ-Ⅲ期の原発性食道がん

腎がん 条件)切除不能な原発性腎がん、転移がない

膀胱がん 条件)臨床病期Ⅱ-Ⅲ期

精巣腫瘍 条件)臨床病期Ⅰ期~ⅡB期。傍大動脈・患側総腸骨動脈領域への照射を要す

局所進行子宮頚・体がん 条件)腹部・骨盤照射が必要

転移性肺腫瘍もしくは肝腫瘍 条件) 1臓器のみの転移で少数(1~3個)

転移性リンパ節腫瘍 条件)少数個の転移

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医・指導医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医・指導医
札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」「大腸がんと告知されたときに読む本」「がんと向き合うために大切なこと」を出版。

加藤隆佑医師の論文

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