ゼローダによる手足症候群の対処法と予防法を解説!
こんにちは。加藤隆佑です。
本日は、ゼローダによる手足症候群について、説明いたします。
ゼローダの影響で、手や足の皮膚に炎症が起こり、以下のような症状が起こります。
グレード1の手足症候群:乾燥、しびれ、皮膚知覚過敏、ピリピリ、痛みの無い皮膚の赤みや腫れ
グレード2(日常生活に制限あり)の手足症候群:痛みを伴う赤みや腫れ
グレード3(日常生活を送るのが困難)の手足症候群:皮膚がはがれ落ちる、ひび割れ、ただれや傷、水ぶくれ、強い痛み、
重症化すると、物が持てなくなったり、歩けなくなったりするので、重症化を防ぐことが大切です。
予防策と、症状がでたときの、対処法をお伝えします。
ゼローダによる手足症候群の予防策
日焼けをさける(帽子や衣類で、日光を避ける、日焼け止めは、添加物が少なく、SPFが15から20程度のものを使用)
低刺激性石けん(アトピー用)で、こすらずに、包むようにして洗う。
保湿(おすすめは、ヒルロイドクリームとワセリンを1:1で配合したもの)
アルコールを含有しない化粧品
こまめに手足の裏を確認して、症状がでていないかを確認すること
ゼローダによる手足症候群でた場合の対策
グレード1ならば、保湿剤を用いる頻度をします。
グレード2やグレード3ならば、ステロイド軟膏(病院で処方)を用います。さらに、グレード1以下になるまで、お休薬をします。
休薬して改善したら、ゼローダを、再開します。
休薬しても、治療成績に影響しない事は判明しています。
再開するときは、一段階減量して、再開することがコツです。
主治医が、そのようにしてくれると思いますが、もし減量してくれなかったら、お願いしてください。
ちなみに、保湿剤とステロイド軟膏を併用するときは、はじめに、保湿剤を塗って、ステロイド軟膏を塗ります。
これだけでも、十分な効果が得られないときは、紫雲膏(シウンコウ)をたすとよいです。
紫雲膏は、インターネットで、購入できますし、病院によっては、処方もしてもらえます。
さらに、症状があるときは、日常生活では、以下のことを気をつけてください。
・足に負荷のかかる作業(畑仕事、散歩)を減らす。
・水仕事を減らしたり、重い物ををもつことを控える。
・暑いお風呂は酒、長期間の入浴を避ける。
最後に、大切なことがあります。
ゼローダの手足症候群で、手足が非常に辛いとおっしゃる方は、珍しくありません。
そのようなときは、ゼローダを他の抗がん剤(5-FU(注射)や、TS-1(内服))に変更してもらうとよいです。
効果は、ゼローダとほぼ同じ上に、ゼローダのように手足症候群で悩まされる頻度が、少ないからです。
参考資料:がん情報サービス〜カペシタビン
参考資料:中外製薬ホームページ