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大切な家族をサポートするためには、介護保険を最大限活用しよう!

 2022/03/17 オススメ書籍  

こんにちは。加藤隆佑と申します。

札幌の総合病院でがん治療を専門にしている医師です。

本日の本題に入らせてもらえればと思います。

がんになった家族をサポートするためには、介護保険を活用することが、大事です。

できることはしてあげたいと思っても、介護保険を活用したほうが、よりよいサポートをできます。

プロの手を借りつつ、自分にしかできないところを自分がする

そうすることによる、あなた自身も毎日の生活で余裕をもちつつ、大切な人のよりよいサポートができるようになります。

そのために、すべきことを書いていきます。

介護保険を導入するためにすべきこと

1、主たる介護者を決めましょう。

キーパーソンを決めるということです。

その方が、ケアマネージャーとの交渉や、他の家族の意見をとりまとめます。

介護をうけようとしている人のできること、できないことをまとめておくとよいでしょう。

2、できる限り、仕事と両立して介護をするようにしましょう。

そのために、介護休業や介護休暇を活用するとよいです。

時短勤務、フレックスタイム、時差出勤なども交渉してましょう。

介護者と介護される人が、共倒れになるようなことは、絶対に避けてほしいです。

3、はじめに、地域包括支援センターか、病院のソーシャルワーカに相談してください。

地域包括支援センターに相談する場合は、住んでいる自治体によって行われるサービスが異なるために、介護される人がすむところで相談してほしいです。

無料であり、電話でも相談できます。

介護に関連することは、なんでも相談にのっていただけます。

  • 介護保険についての相談
  • 要介護認定の手続きの代理
  • 在宅でできるサービスの紹介など

病院のソーシャルワーカーに相談してもよいです。

4、ケアマネージャーを見つける。

ソーシャルワーカーから、ケアマネージャーを紹介してもらうか、地域包括支援センターでケアマネージャーが所属する事務所のリストをもらい、自分で連絡をとって、ケアマネージャーを見つけます。

相性が悪いケアマネージャーになったら変更はできますので、ひとまず、時間をかけずに、はじめのケアマネージャーを見つけてください。

5、ケアマネージャーに自宅に来てもらい、状況や希望を伝える。

この際に、ケアのためのプランをたてるための情報を集めることになります。

とても大切なことなので、家族も同席して、積極的に自分たちの希望を伝えてください。

その際に、介護される人は、自分はこんなに、いろんなことができるのだと、アピールをしないでください。

普段とおりの姿をみせてほしいです。

そうしないと、適切なケアプランを作ることができなくなります。

6、ケアマネージャーがケアプランを作成し、サービスを提供する事業者を契約して介護サービスがスタート

もし、介護認定をうけたときよりも、さらに状態が悪化した場合は?

区分変更を申請することになります。

要介護認定の結果に納得いかなかったら?

https://www.town.fuso.lg.jp/kaigo/youkaigonintei.htmlより画像を引用 

要介護が本来ならば3程度とおもっていたのに、2という判定になり、その結果、必要なサービスを十分に使うことができない。

そんなときも、区分申請をしてください。

受けられるサービスの具体的な内容は?

自宅でうけるサービス

1、訪問介護

入浴、トイレ、食事などの介助

生活必需品の買い物や薬の受け取りや食事の準備もしてくれます。

2、訪問入浴

入浴の介助。

3、訪問看護

血圧のチェックや、点滴

4、訪問リハビリ

自宅でリハビリ

外でうけるサービス

1、デイサービス

自宅に送迎にきてくれます。

そして、デイサービスセンター・特別養護老人ホームなどの福祉施設で、入浴・食事・運動・体操・レクレーション活動をします。

日帰りです。

2、デイケア

介護老人保健施設や病院などの医療施設で、主治医の指示をうけながらリハビリを受けます。

日帰りです。

3、ショートステイ

・短期入所生活介護

デイサービスの宿泊バージョンのことです。

特別養護老人ホーム、ショートステイ専門施設、一部の有料老人ホームで行われます。

・短期入所生活介護

デイケアの宿泊バージョンのことです。

介護老人保健施設や介護医療院で行われます。

必要に応じて、ショートステイを組むことはできますし、ケアプランの中に組み入れて、定期的にショートステイを行うようにすることもできます。

介護保険以外のサービスも活用できる。

  • 自治体独自のサービス(費用は安め)
  • 非営利団体のサービス(費用は安め)
  • 民間のサービス(費用は高め)

上記において、配食サービス、買い物依頼、家事のサポートをしてくれます。

地域包括支援センターや、社会福祉協議会に相談してみましょう。

どのくらいお金がかかる?

介護保険料を支払っていて、介護保険の認定をうければ、自己負担額は、1〜3割です。

https://www.nichii-kaigo.jp/basic/money/より画像を引用 

支給額をこえた部分は、全て自己負担となります。

在宅が限界になり、施設に入所することになった場合の施設の選び方

施設には大きく分けると2つに分けられます。

・介護型の施設

施設の職員が、介護をします。

介護度が高い場合は、こちらになります。

例)特別養護老人ホーム、介護つき有料老人ホーム、グループホーム

・住宅型の施設

介護サービスが必要な場合は、外部の事業者と契約しないといけません。

メリットは、安否確認や生活相談などが受けられることになります。

ある程度は自立した生活した人が住む施設です。

例)住宅型老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅

選び方は、

エリア→介護内容→費用です。

このことについても、地域包括支援センターで相談するとよいです。

数個見学して、実際に入居している方の様子をチェックしてほしいです。

そして、重要事項説明書をチェックです。

これをチェックしないで、決めたら、後悔することになるかもしれません。

今回は、ざっくりとした流れを解説しました。

もっと、知って欲しいことがあります。

たとえば、

  • 親が金銭的なゆとりがないときはどうする?
  • 施設入居後もしないといけない子供の役目とは?
  • 親の貯金額を知らないと困ったことが起こる
  • 子供が病院に付き添えない場合はどうする?
  • 親が要介護認定をいやがったらどうする?
  • 要介護認定をうけたのに、親がサービスを受けたがらなかったらどうする?

といったことです。

こちらに、もっと詳しいことが解説してありますよ。

 

追記)今回の記事は、安藤なつさん、太田 差惠子さんによって書かれた「知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門 」を参考にしてかいています。

とてもわかりやすい本でした。この本で知ったことで、ぜひ、伝えたい内容の1割くらいしか、記事にかけていません。

ぜひ、1人でも多くの方に読んで欲しいです。

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医
札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」と、「大腸がんと告知されたときに読む本」を出版。

加藤隆佑医師の論文

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