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がんの治療中で、家族のためにしてほしいことは、〇〇集めです。

 2021/01/23 がん情報サービス  

こんにちは。加藤隆佑です。がん治療を専門にして総合病院で勤務している医師です。

今日の本題に入らせていただきます。

家族が、がんの治療中で、してほしいことは、情報収集です。がんの治療は、すべて、医師におまかせでは、いけません。

治療を受けている方も、ある程度の知識をもち、納得して治療を受けることが大事です。

しかし、治療を受けることで精一杯で、ご本人が情報を集められないことが、あります。体調が悪いと、自分の意思を、医師に伝えることすら、できないこともあります。

そこで、家族の方に、情報収集のサポートをお願いしたいのです。

それでは、どのように情報収集すればよいのでしょうか?

一番重要なこと)主治医の治療に対する考えを、しっかり把握すること

インターネットの情報を調べる前に、主治医の考えを、しっかり理解することが大事です。

その2)国立がん研究センター が運営する「がん情報サービス」

インターネット上で、見る事ができます。

わかりやすくて良いです。

次に注意点です。

インターネットの情報は、玉石混合の情報が、いっぱいあることです。

そして、大半は、信頼性にかける情報とも言われています。

もし、インターネットの情報を活用するときに、確認することは、

1、がんの治療に精通している人からの、情報発信か?

情報発信者が、匿名であるものも、避けるべきです。

2、過去の情報の発信内容を確認して、一貫性のある情報か?

情報の発信歴は重要です。

何年にもわたり、一貫性のある情報を、発信していれば、その情報の信頼性は少し高くなります。

逆に、情報の発信歴が浅い場合は、注意を要します。

3、がんの闘病記について

闘病ブログは、役に立つことも書いてあります。

しかし、がんは多様な病気です。がんの種類やステージが同じでも、状況は千差万別です。そんなことも、あるのだな、程度にとどめてください。

そして、闘病記をみてみると、途中で更新がなくなり、亡くなったことが判明することもあります。その結果、ショックを受けることもあります。負の側面もあるのです。そのような意味あいでも、ネットの見過ぎはよくないです。

1日30分くらいにしてほしいです。

一方で、不安なときで、手持ち無沙汰なときは、ネットをつい、見てしまいますよね。そんなときは、読書がおすすめです。

私も、手持ち無沙汰対策に、電子書籍、読みたい本、漫画を、たくさん近くに置いています。暇なときは、ネットじゃなく、本がよいですよ。

ちなみに、最近はまっているのは、子供が読んでいる「義男の空」という漫画です。医療系の漫画で実話を基にした話で、とても勇気付けられる内容です。

<本日のまとめ>

治療を頑張っているご家族のかわりに、情報を集める手助けをすることは大事です。しかし、集めた情報の実践を、治療を受けている家族に、強要してはダメです。

治療を受けている方の考えを、最優先にしてください。また、ネット情報は、不適切な情報も多いので注意が必要です。

主治医の考えを把握し、がん情報サービスの情報は、最優先にチェック。

 

 

<引用>

この記事は、こちらのブログより引用しています。

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医・指導医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医・指導医
札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」「大腸がんと告知されたときに読む本」「がんと向き合うために大切なこと」を出版。

加藤隆佑医師の論文

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