がんの治療中で、家族のためにしてほしいことは、〇〇集めです。
こんにちは。加藤隆佑です。がん治療を専門にして総合病院で勤務している医師です。
今日の本題に入らせていただきます。
家族が、がんの治療中で、してほしいことは、情報収集です。がんの治療は、すべて、医師におまかせでは、いけません。
治療を受けている方も、ある程度の知識をもち、納得して治療を受けることが大事です。
しかし、治療を受けることで精一杯で、ご本人が情報を集められないことが、あります。体調が悪いと、自分の意思を、医師に伝えることすら、できないこともあります。
そこで、家族の方に、情報収集のサポートをお願いしたいのです。
それでは、どのように情報収集すればよいのでしょうか?
一番重要なこと)主治医の治療に対する考えを、しっかり把握すること
インターネットの情報を調べる前に、主治医の考えを、しっかり理解することが大事です。
その2)国立がん研究センター が運営する「がん情報サービス」
インターネット上で、見る事ができます。
わかりやすくて良いです。
次に注意点です。
インターネットの情報は、玉石混合の情報が、いっぱいあることです。
そして、大半は、信頼性にかける情報とも言われています。
もし、インターネットの情報を活用するときに、確認することは、
1、がんの治療に精通している人からの、情報発信か?
情報発信者が、匿名であるものも、避けるべきです。
2、過去の情報の発信内容を確認して、一貫性のある情報か?
情報の発信歴は重要です。
何年にもわたり、一貫性のある情報を、発信していれば、その情報の信頼性は少し高くなります。
逆に、情報の発信歴が浅い場合は、注意を要します。
3、がんの闘病記について
闘病ブログは、役に立つことも書いてあります。
しかし、がんは多様な病気です。がんの種類やステージが同じでも、状況は千差万別です。そんなことも、あるのだな、程度にとどめてください。
そして、闘病記をみてみると、途中で更新がなくなり、亡くなったことが判明することもあります。その結果、ショックを受けることもあります。負の側面もあるのです。そのような意味あいでも、ネットの見過ぎはよくないです。
1日30分くらいにしてほしいです。
一方で、不安なときで、手持ち無沙汰なときは、ネットをつい、見てしまいますよね。そんなときは、読書がおすすめです。
私も、手持ち無沙汰対策に、電子書籍、読みたい本、漫画を、たくさん近くに置いています。暇なときは、ネットじゃなく、本がよいですよ。
ちなみに、最近はまっているのは、子供が読んでいる「義男の空」という漫画です。医療系の漫画で実話を基にした話で、とても勇気付けられる内容です。
<本日のまとめ>
治療を頑張っているご家族のかわりに、情報を集める手助けをすることは大事です。しかし、集めた情報の実践を、治療を受けている家族に、強要してはダメです。
治療を受けている方の考えを、最優先にしてください。また、ネット情報は、不適切な情報も多いので注意が必要です。
主治医の考えを把握し、がん情報サービスの情報は、最優先にチェック。
<引用>