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食道がん手術は、名医より手術数が重要!食道がんの手術数のランキングを公開!

 2021/01/23 病院 食道がん  

どこの病院で手術を受けたら良いか悩まれていませんか?

もし、悩まれたならば、手術数の多い病院で治療を受けるとよいです。

名医を探す必要はありません。手術数の多い病院を探すとよいです。

手術はチームプレイだからです。

手術前、手術後には、看護士のサポートも重要な役目を果たします。

万が一、トラブルが発生したときも、その手術後の管理になれている看護師であれば、術後のトラブルを早期に発見して医師に連絡して、すぐに対応してもらえます。

手術だけ手術数の多い病院でうけて、その後の治療は地元の病院で受けるというのもよいでしょう。

特に食道がんは、非常にハイレベルな手術を要求されます。食道がんは、手術数の多い病院でうけることをお勧めします。

2020年における手術数トップ10

1、国立がん研究センター中央病院

2、国立がん研究センター東病院

3、昭和大学病院

4、がん研有明病院

5、岡山大学病院

6、恵佑会札幌病院

7、大阪大学病院

8、大阪国際がんセンター

9、愛知県立がんセンター

10、名古屋大学病院

参考資料:手術数でわかるいい病院2021年版

2019年における手術数トップ10

1、恵佑会札幌病院

2、国立がん研究センター東病院

3、国立がん研究センター中央病院

4、昭和大学病院

5、がん研有明病院

6、岡山大学病院

7、大阪医科大学病院

8、大阪国際がんセンター

9、愛知県立がんセンター

10、東海大学病院

参考資料:手術数でわかるいい病院2020年版

この2年でトップ10に大きな変化はありませんでした。

手術数の多い病院でセカンドオピニオンを受けた方が良いケース

1、基礎疾患のために、手術のリスクが高いといわれた場合

2、食道再建で血行再建が必要な場合

食道を切除したら、胃と食道をつなげることになります。

もし、胃がんの手術を過去にうけて、胃がない場合などには、小腸や大腸を用いることになります。そのような場合は形成外科の力を貸りることになります。

形成外科がないのに、そのような手術をうけることになったら、その病院の主治医に、その点をどのように解決するのかを聞き、満足のいく回答でなければ、セカンドオピニオンを受けた方が良いです。

手術数以外に参考にすべきものとは?

がん診療連携拠点病院ならば、がん別の五年生存率が公表されています。

その数値が、他の施設より劣っていないかを確認することも大事です。

日本食道学会の食道外科専門医と、食道外科専門医認定施設であるかどうかを参考にすると良いです。

なぜならば、認定施設の方が、5年生存率が高く、さらに術後の合併症の割合が少ないとされているからです。

食道外科専門医認定施設の一覧はこちらです。

 

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医・指導医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医・指導医
札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」「大腸がんと告知されたときに読む本」「がんと向き合うために大切なこと」を出版。

加藤隆佑医師の論文

加藤隆佑医師のプロフィールの詳細はこちら

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