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骨転移のあるときのリハビリや体の動かし方で、注意事項を医師が解説

 2021/01/16 骨転移  

こんにちは。外園正光と申します。小樽協会病院で、がん治療を専門の1つにして診療をしています。

あなたが、骨に転移があったとしても、体を動かして、体力を落とさないようにすることが大切です。

そのためにも、骨に転移した部分に対する治療をしつつ、体を動かすことが大事です。

骨に対する治療とは、以下のようなことを指します。

1、手術(内固定、脊椎除圧固定術)

2、放射線治療(ストロンチウムといった内照射も含む)

3、ゾメタやランマークといった注射薬

骨を丈夫にして、がんによる骨病変が悪化することを防ぎます。

4、装具固定

骨への転移した部位に、過大な重みがかからないように、コルセットといったような装具を装着します。

特に長管骨(手足を構成する細長い骨のこと)や脊椎の転移に関しては、注意が必要です。

長管骨は非常に負荷のかかる場所であり、そこが骨折をすると、とても大変なことになります。脊椎が骨折すると、脊椎神経が圧迫され、体が麻痺することがあります。

だからこそ、この2箇所には細心の注意を払わないといけないのです。

非常に繊細な場所であり、知識のある理学療法士の元でリハビリを受けてもらうことが大切です。

まちがっても、自分勝手な運動をすることは危険です。

そして、以下の部位に骨転移があるときは、ふだんから動作にも注意が必要です。

脊椎:首をねじる動き、過度の前屈と後屈

下肢:下肢への荷重、病巣部にひねりが生じる動作

骨盤:骨盤への荷重

上肢:重い物を持つ、上肢への荷重、病巣部にひねりが生じる動作

骨転移があるすべての方に言えることして、大きな急な動きはできるだけ避けて、細かくゆっくり動くするようにすることも大切です。

また放射線治療をして骨転移した部位の骨折の可能性がへっても、治療直後は骨折が増えるリスクが増える場合があります。

従って、そのような部位に負荷のかかる運動をする場合は、レントゲン写真で、骨折が起きにくくなっているかを判断しておくことが大切です。

難しく聞こえる話かもしれませんが、ちゃんと医師に判断してもらってから、運動をしていく必要があるということですね。

 

文献:骨転移患者のリハビリテーション

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