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2022年の1月と2月に承認された薬剤を紹介いたします。

 2022/03/30 新薬  

こんにちは。加藤隆佑です。

コロナウイルスの感染者数は、減ってきている兆候が出てきました。

春の到来とともに、コロナウイルスも、どこかにってしまえばと思う今日
この頃です。

早速、本日の本題に入りますね。

2022年の1月と2月に承認された薬剤を、お伝えいたします。

・キイトルーダ

がん化学療法後に増悪した「高い腫瘍遺伝子変異量を有する進行・再発の固形がん」に対して用いることができます。

腫瘍遺伝子変異量を測定するには、遺伝子パネル検査を受ける必要があります。

遺伝子パネル検査の詳細はこちらです。

・レットヴィモカプセル

RET融合遺伝子陽性の根治切除不能な甲状腺がん、RET遺伝子変異陽性の根治切除不能な甲状腺髄様がんに対して、用いることができるようになります。

・レンビマカプセル+キイトルーダ

根治切除不能又は転移性の腎細胞がんに用いることができるようになります。

さらに、4月より、以下の治療ができるようになります。

「転移はしていなくても、血管を巻き込んでいるために、手術ができない膵臓がん」に対して、保険診療で粒子線治療が受けられる。

ただし、転移がある膵臓がんに対しては、粒子線治療の適応になりません。

膵臓がん以外で、粒子線治療が保険診療で可能になるがんは、こちらです。

 

注意事項

ご紹介した薬が実際に使えるまでは、タイムラグがあります。

部会審議での承認、もしくは、製造販売承認された薬剤薬剤を紹介していることになります。

https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/about-reviews/p-drugs/0014.htmlより画像を引用

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医・指導医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医・指導医
札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」「大腸がんと告知されたときに読む本」「がんと向き合うために大切なこと」を出版。

加藤隆佑医師の論文

加藤隆佑医師のプロフィールの詳細はこちら

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