1. TOP
  2. 新薬
  3. 2021年4月に発表された新しいがん治療薬の情報

2021年4月に発表された新しいがん治療薬の情報

 2021/05/20 新薬  

こんにちは。加藤隆佑です。

コロナウイルスが大流行しています。私が住む札幌もすごい勢いで感染者が
増えています。1日も早く、落ち着けばと思います。

さて、本日は4月下旬に承認された薬剤で、がん治療にインパクトが
あるものを、おしらせします。

1, ヤーボイ

免疫チェックポイント阻害薬ですが、オプジーボと併用する形で、
悪性胸膜中皮腫に対して、用いることができるようになりました。

悪性中皮腫の治療を受けている方には、非常にインパクトの強い薬剤に
なります。

ちなみに、悪性中皮腫と診断された時の1次治療として、用いられることに
なります。

今月は、この1剤でした。

次に、4月に承認の申請された薬剤で、数ヶ月で承認される見込みが非常に高くて、インパクトのあるものがあったものは、以下の治療法です。

子宮体がんに対するレンビマとキイトルーダの併用療法

この治療法は、承認されることは間違いないとされており、子宮体がんの方にとっては、非常に朗報になります。

最後に、がんの予防に関連する話です。

血圧を下げる薬を長期用いると、がんになるリスクが上がるという、かなり信頼性の高いデータが出ました。

以前から、血圧を下げる薬は、がんのリスクをあげるかもしれないという可能性は指摘されていました。そのことが、大規模な臨床研究で、あらためて指摘されたのです。

具体的には、腎臓がんと大腸がんのリスクをあげるという結果でした。

したがって、長期にわたり血圧を下げる薬を飲む場合は、定期的に超音波検査で腎臓を検査し、さらに定期的な大腸カメラを必要とするのかもしれません。

 

 

参考文献:Cancer Sci(Cancer Sci 2021; 112: 1997-2005)

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医
小樽協会病院の消化器内科主任医長

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

がんの漢方外来も、運営

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」と、「大腸がんと告知されたときに読む本」を出版。

加藤隆佑医師の論文

加藤隆佑医師のプロフィールの詳細はこちら

関連記事

  • キートルーダがすべてのがんに対して、用いることが可能になりました!

  • 有望視されている、未発売の抗がん剤を解説

  • 2021年3月に発表された新しいがん治療薬の情報