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2021年の5月と6月に承認されたがんに関連する薬剤をお知らせします。

 2021/07/01 新薬  

こんにちは。加藤隆佑です。

今回は、新たに承認された、がん治療に関連する薬剤をご紹介します。

5月は、がんに関連する薬剤は、承認されませんでした。

しかし、多くの方が興味を持っているであろう薬剤は、承認されています。

モデルナ社製のコロナのワクチンと、アストラゼネカ製のコロナのワクチンです。

この結果、コロナワクチンは、ファイザー社製を加えると、3種類になりました。

そして、多くの方から、どのワクチンを受けるのが良いかというご質問をもらっています。

私見となりますが、国産の塩野義製薬のワクチンに期待しています。

1日も早く、塩野義製薬のワクチンが販売されれば良いと考えています。

次に、6月に承認されたがん治療に関係する薬剤に関してです。

ルタテラ静注は、非常に注目する価値が高い薬剤になります。

ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍に適応があります。

ソマトスタチン類似物質に放射性同位元素のルテチウム177を標識した治療用の放射性医薬品となります。

つまり、体内から病巣に放射線を照射する治療法とも言えます。

来月も、新しい薬剤をご紹介いたしますね。

 

注意事項

ご紹介した薬が実際に使えるまでは、タイムラグがあります。

部会審議での承認、もしくは、製造販売承認された薬剤薬剤を紹介していることになります。

https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/about-reviews/p-drugs/0014.htmlより画像を引用

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医・指導医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医・指導医
札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」「大腸がんと告知されたときに読む本」「がんと向き合うために大切なこと」を出版。

加藤隆佑医師の論文

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