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アブラキサン(パクリタキセル、ドセタキセル)による筋肉痛の対処法

 2021/01/28 副作用対策  

こんにちは。山本洋平と申します。

アブラキサン(もしくはパクリタキセル、ドセタキセル)という抗がん剤を用いると、関節痛や筋肉痛になることがあります。

その時の対処法をお伝えします。

1、痛み止めを処方してもらう

痛み止めが有効です。例えば、ロキソニンやトラマドールという薬剤です。

ノイトロピンという薬も試みる価値はあります。

文献:パクリタキセルによる末梢神経障害に対する疼痛治療剤ノイロトロピンの臨床研究

痛み止めを使いたくないという患者さんがいらっしゃいますが、痛みを我慢して動かなくなると、筋力が低下します。

筋力の低下は、体力の低下につながり、抗がん剤治療を長期間にわたって続けることを困難にすることがあります。

痛み止めを使ってでも、しっかり動いていただき、体力を維持することが大事なのです。

2、痛みのパターンを知る

アブラキサンを投与してから、何日めに筋肉痛がでるといったパターンを把握できるケースがあります。

パターンを把握できれば、痛みが出そうなタイミングで、事前に痛み止めを飲むというのは、有効な作戦になります。

痛みが出るケースは関節痛で約8.8%、筋肉痛で約2.9%とされています。

もし、そのような症状が出た時には、今回お話した内容のことを試して欲しいです。

執筆医師:山本洋平
札幌禎心会病院の消化器内科医師

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門と同時に、呼吸器領域の治療にも知識が豊富です。

消化器病学会専門医、総合内科専門医、日本肝臓学会 肝臓専門医、消化器内視鏡学会所属

山本洋平医師の関わる論文

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